カラーと視認性 中小企業ブランディングに欠かせない色の使い方
- 深沢 光

- 9月14日
- 読了時間: 3分
色はデザインにおける印象を大きく左右する要素ですが、同時に**視認性(読みやすさ・見やすさ)**を左右する重要なポイントでもあります。ロゴやWebサイト、チラシやパッケージにおいて、色の組み合わせひとつで「伝わるデザイン」にも「見づらいデザイン」にもなり得るのです。
視認性とは何か
視認性とは、文字や図形などの情報がどれだけ「すぐに見分けられるか」を示す指標です。特にデジタル画面や店頭POPでは、瞬間的に内容が理解できるかどうかが勝負になります。視認性が低いと、情報が伝わらないだけでなく「信頼感の欠如」や「ブランドの一貫性がない」という印象につながることもあります。
視認性を高めるカラーの基本原則
1. 明度差を意識する
背景と文字色に十分な明度差を持たせることが大切です。白背景に薄い黄色文字のようにコントラストが弱い組み合わせは避け、黒や濃紺など明確な差をつけましょう。
2. 補色の使い方に注意する
赤と緑、青とオレンジのような補色関係は目立ちやすい反面、強すぎると「チカチカ」して読みにくくなります。補色はアクセントにとどめ、本文や説明では類似色やトーンを揃えた配色が効果的です。
3. 色覚多様性への配慮
視認性を考える際には、色弱者にも伝わるデザインが求められます。赤と緑だけで情報を区別せず、形やアイコンを組み合わせることで「誰にでも伝わるデザイン」になります。
トレンドカラーと視認性の両立
最新のトレンドカラーを使う場合も、視認性を犠牲にしては意味がありません。例えば、2026年春夏トレンドカラーには淡いニュートラルカラーやアースカラーが注目されていますが、これらは背景色には適しても文字色には不向きな場合があります。その場合は「濃い色の枠やシャドウを加える」「見出しだけ濃色に変える」などの工夫で、トレンドと実用性を両立させることができます。
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中小企業ブランディングにおける活用例
Webサイト:CTAボタンは背景色と補色関係を持たせるとクリック率が向上。
パッケージ:棚に並んだとき、他社製品と差別化できる明度差や彩度を意識。
販促資料:プレゼン資料では、背景を薄いグレーにし文字を黒にすることで読みやすさが向上。
特に中小企業では「見やすさ=信頼性」と直結します。視認性の低い資料やサイトは、それだけで「プロフェッショナルに見えない」という印象を与えてしまうのです。
色は「印象」と「伝達力」の両輪
カラーはブランドの世界観を演出する強力な武器ですが、同時に情報を伝えるための機能性も持たせなければなりません。視認性を意識したカラー設計は、見やすさを高めるだけでなく、顧客の信頼を獲得し、ブランドの価値を確立する基盤となります。
▶️ デザインにおける色とブランド活用について詳しくは、ブランディング支援サービスをご覧ください。



