美的ユーザービリティー効果
- 深沢 光
- 2023年1月10日
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更新日:3 日前
美的ユーザービリティー効果
「人は、デザインの美しいものを見ると、美しさにかけるものよりも使いやすいと認知する傾向にあります」。この現象は「美的ユーザビリティ効果」と呼ばれ、1995年に日立製作所の研究者によるATMインターフェースの実験で実証されました。
例えば、AppleのiPhoneは洗練されたデザインで知られていますが、その美しさが直感的な操作性や使いやすさの印象を高め、実際のユーザー満足度や信頼性にも寄与しています。
この効果は、外見からはユーザビリティの優劣が判断できない場合でも変わりません。ユーザーは美しいデザインに対して肯定的な感情を抱きやすく、多少の使いづらさや不具合があっても寛容になる傾向があります。また、美しいデザインは人目につく場所に置かれやすく、繰り返し利用されることでエンゲージメントやブランド価値の向上にもつながります。
実際、鮮やかな色使いと洗練されたUIを持つアプリは、ユーザーにとって魅力的で操作もしやすいと感じられ、長く使い続けられる傾向があります。このことから、ユーザーの支持や満足度を高めるためには、美的に優れたデザインへの投資が非常に重要だと言えるでしょう。
