化粧品会社ブランド戦略事例
- 深沢 光
- 3月30日
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
化粧品会社ブランド戦略事例
デザインラボ株式会社では、兵庫県尼崎市に拠点を置く株式会社アスカクリエート様のプライベートブランド「naniiro」の化粧品会社ブランド戦略をご支援いたしました。本プロジェクトでは、ブランドの方向性を明確化し、ロゴデザインや製品ポジショニングを通じて「香り」を活用した差別化を図りました。
プロジェクト背景と目的
株式会社アスカクリエート様は、フレグランスや消臭雑貨などのOEM製造を手掛ける企業であり、「お客様のイメージを形にする」という理念のもと、オリジナル製品の開発に力を注いでいます。「naniiro」ブランディングにあたり、以下の課題が挙げられました。
ブランドとしての認知度向上
差別化された製品ポジショニングの構築
香りを通じた顧客体験の強化
これらの課題解決に向けて、デザインラボはブランド戦略からデザイン制作まで包括的にサポートさせていただきました。
ブランドコンセプト:記憶に残る香り
「naniiro」のコンセプトは、「お客様をもてなす記憶に残る香り」。香りは五感の中でも記憶と結びつきやすい特性があり、この特性を活かして顧客が「また来店したい」と思える体験を提供することを目指しました。
このコンセプトは、以下の要素に基づいて具体化されました。
ターゲット顧客:店舗や施設で独自の空間演出を求める経営者
価値提案:香りによるブランディングで差別化と顧客ロイヤルティの向上
製品ラインナップ:リードディフューザーや噴霧式ディフューザーなど、カスタマイズ可能なフレグランスアイテム
ロゴデザインとビジュアルアイデンティティ
「naniiro」のロゴデザインは、モダンで親しみやすい印象を与える角丸サンセリフフォントを採用しました。大きなエックスハイト(文字の高さ)が特徴で、視認性が高く、多様なメディアで利用可能な汎用性を持っています。また、ブランドマークとして「n」を2つ組み合わせたシンボルを作成し、統一感とシンプルさを兼ね備えたデザインとなっています。
これらの仕様はブランドブックに詳細が記載されており、一貫したブランドイメージの維持を可能にしています。
製品ポジショニングと香りチャート
「naniiro」では、ターゲット顧客ごとのニーズに応じた香りの提供が可能です。香りは以下の4つのカテゴリに分類され、それぞれ異なる感情や体験価値を提供します。
アクティブフレーバー:ポジティブな印象(例:フィットネスジム)
イマジネーションフレーバー:創造性を刺激(例:ショールーム)
ナチュラルフレーバー:自然との調和(例:リゾートホテル)
リラックスフレーバー:親近感と癒し(例:ビジネスホテル)
これらの香りチャートは顧客とのコミュニケーションツールとしても活用されており、それぞれの商品がどのような付加価値を提供するか明確に伝えられる仕組みとなっています。
プロジェクト成果
本プロジェクトによって、「naniiro」は単なる製品ブランドではなく、「香りによる空間演出」という新たな価値提案を実現しました。その結果、以下の成果が得られました。
ブランド認知度と信頼性の向上
ターゲット市場での差別化成功
顧客から高い評価を得たロゴデザインと製品ラインナップ
地域企業の持続的な成長を支援し、地域経済の活性化に貢献に向けて、「ブランディング x デジタルツール」を活用することで、その独自性と魅力を広く発信しています。
