top of page

ヒューリスティックス

  • 執筆者の写真: 深沢 光
    深沢 光
  • 2021年9月5日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年8月10日


ヒューリスティックス

ヒューリスティックス

マーケティングの観点からユーザーが共感できる(売れる)仕組みの体系化としてヒューリスティックス(経験則)を紹介しています。


パレートの法則

イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが、集団の報酬や評価の80%が20%に集中するという経験法則です。たとえば、売上の80%が、20%のチャネルから生み出されていることなどが挙げられます。

具体的には、10本のLPが存在し、効果的にCVRを上げる施策の際には、CVR上位20%のLPに集中して改善を行うと、サイト全体のCVRを上げることができるなどが挙げられます。

ヒックの法則

1951年にウィリアム・ヒックによって提唱された、ユーザーは十数個からなる多くの選択肢から1つを選ぶより、絞り込まれた数個の選択肢から1つを選ぶ方が早いとされている法則。これは、選択肢が多いほど迷ったり、選択肢が多すぎると何も選ばなくなるという現象を生み出します。

別名ジャムの法則とも呼ばれています。種類が少ないほうが購入率が高いことがわかります。


ヤコブの法則

ユーザビリティ研究の第一人者アメリカの工学博士ヤコブ・ニールセンンが提唱し、ユーザーはプロダクトやWebサイトなどに既存のものと同じような動作体験を望むという法則です。つまり、今までにないような真新しい動作体験は、ユーザーを混乱させるということを示します。

例えば、iPhoneの計算機デザインは実世界で使われている電卓を模して作られているため、全く何も知らない状態から操作方法を覚えなくとも早く使いこなせることなどが挙げられます。


フィッツの法則

1954年にオハイオ大学の心理学者ポール・フィッツが提唱、人間の行動をモデル化する方程式で「対象の大きさ」と「対象までの距離」と「対象の選択しづらさ」に関する法則です。具体的には、下記のような相関関係を説明するものです。

対象との距離

  • 遠い ⇒ 選びにくい

  • 近い ⇒ 選びやすい

対象のサイズ

  • 小さい ⇒ 選びにくい

  • 大きい ⇒ 選びやすい


パーキンソンの法則

イギリスの歴史・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンの提唱した法則。第1法則は仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張することを表現しています。第2法則は支出の額は、収入の額に達するまで膨張することを表現しています。

これはCVを高めるためにユーザーに制限時間を設けたり、いつまでにオーダーすると明日中に届くといったこともこの法則を応用しています。


ミラーの法則

アメリカのハーバード大学の心理学者ジョージ・ミラが提唱した、ユーザーが15秒〜30秒といった短時間で、正しく覚えられる情報の量は7(±2)であるという法則です。短期記憶においては、ユーザーが瞬間的に保持できる記憶のことで、数十秒しか保たず、また情報の容量の大きさにも限界があることを示しています。

具体的には、電話番号では大体ハイフンで2〜4つの数字を3つのかたまりに分けていますが、これは分けないよりも断然に記憶に残りやすくなります。

電話番号で10個の数字による1つのかたまり

0353425928 ⇒記憶に残りにくい

電話番号で2〜4個の数字による1つのかたまり

03-5342-5928 ⇒記憶に残りやすい


テスラーの法則

アメリカのコンピュータサイエンティストのラリー・テスラーにより提唱。どんなシステムやプロセスにも、減らすことのできない複雑さが存在するという法則です。 複雑さの保存の法則とも呼ばれています。

複雑な体験をユーザーに任せることは、自由による満足度を高められるのはある程度限界があり、これをプロダクト側で処理することで、ユーザーのストレスを大幅に減らすことが出来ます。



FBMモデル

「人の行動メカニズム」研究についての第1人者で、スタンフォード大教授のB.J.フォッグが提唱。ユーザーの行動や習慣というものは、3つの要素により構成されており、それを上手く活用することで行動や習慣をある程度コントロール出来るという法則です。

 行動モデルの「3つの要素」

・行動をしたいというモチベーション

・行動することが可能である能力

・行動しようと思うトリガー

ドハティのしきい値

1982年にウォルター・J・ドハティとアラビンド・J・タダーニにより提唱。人間が認識→判断→処理→反応する際のスピードが、平均で0.4秒であることから、システムのフィードバックスピードを0.4秒以内におさめることで、ユーザーのストレスを下げるという法則です。

これは、ページのロードスピード、ボタンが反応するまでの時間、メニューが開くまでの時間などの基準として活用されています。

地域別戦略およびデザインご支援はこちらよりご覧いただけます。

 
 

無料オンライン相談|“デザイン視点”で経営を前進しませんか?

企業や製品のブランド価値を高める戦略設計から、顧客体験(UX)の向上、WebサイトやECサイトの改善、SNSを活用した認知拡大まで。 デザインラボは、経営課題に応じて最適なソリューションを実績に基づいてご提案します。  「売上が伸びない」「採用がうまくいかない」など、具体的なお悩みはもちろん、 「課題が漠然としている」という段階でも構いません。 まずは“デザインの視点”で、一緒に整理してみませんか?

ご支援の流れ

01

無料相談(オンライン可・約30分)

経営課題やブランド戦略、UX、集客、デジタル活用についてヒアリングし、課題の全体像を整理します。

02

課題診断レポート(約1週間)

ヒアリング内容をもとに、課題の本質と解決の方向性をレポート形式でご提案。支援メニューも合わせて提示します。

03

デザインラボ戦略アイコン

戦略設計・実行プランの策定

ブランド戦略・UX設計・デジタル施策など、課題に応じた最適な施策を設計し、実行計画を構築します。

04

ご契約・プロジェクト開始

ご提案にご納得いただけた場合、正式契約のうえプロジェクトを開始。関係者と連携しながら推進します。

05

デザインラボアジャイルアイコン

実行支援とアジャイル運用

デザイン制作・施策実施後も効果検証・改善提案を繰り返し、成果に直結するPDCAを伴走します。

06

デザインラボ内製化アイコン

内製化と持続的な成長サポート

施策を御社内で運用できるよう体制づくりやノウハウ移転を支援。持続的な成長に向けて自走をサポートします。

​よく頂くご質問

ご依頼が初めての方にも安心してご利用いただけるよう、よくいただくご質問をまとめました。ご不明な点やご心配なことがございましたら、まずはこちらの「よくあるご質問」をご覧ください。皆さまから多く寄せられる内容を分かりやすくご案内しています。その他ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

bottom of page