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MVV

 製品の情報が瞬時に共有され、機能面だけでは差別化がしにくくなっている時代では、生活者の消費も変わり「コト消費」「エモ消費」「ヒト消費」など感情に訴えかける「共感」の重要性が高まっています。


 このような社会においては、ブランドの理念としてのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を内外に一貫性を持って発信していくことが生活者の「共感」に繋がります。


 ミッション(使命)は、会社が社会の中で果たすべき役割、ビジョン(将来像)は、ミッションを実現するためにブランドが目指すブランドイメージ、バリュー(価値)は、ミッション、ビジョンを実現するため、自ら提供する価値は何かを定義し、行動の基準となるものです。プロジェクトによっては、実現したいビジョンのメッセージを強調したい場合は、ビジョンを先に設定してミッションにつなげることもあります。


いわゆるVMV事例としては、東京都による「令和3年度東京手仕事プロジェクト」でビジネスパートナーとしてたづさわったオールハンドメイドの東京洋傘ブランドである、Monpluie bouge(モンプリュイ ブージェ)をご紹介します。


 このプロジェクトでは、手仕事の理解と普及が全体のテーマでもあったため、手仕事で実現したい社会のビジョンから、これを実現するためのブランドのミッションという流れで進めていきました。


-Monpluie bougeのビジョン・ミッション・バリュー-


ブランドビジョン

伝統技術と経験に裏打ちされた手仕事で日常の生活を彩り、豊かにする

ブランドミッション

彩り豊かな生活に欠かせない手仕事の傘を通じて、移動の時間を豊かにする

ブランドバリュー

ライフスタイルを彩る設計と親から子へと受け継ぐことができる高い品質・管理


 さらに「共感」を強調したい場合は、ミッションの代わりにパーパスを設けることがあります。ミッションは自社の立場からブランドを定義しているのに対し、パーパスはそれを社会的視点から定義し直したもので、自社にとってのメリットが、社内以外の人にもわかりやすく、多くの人と共有することができます。


 今回は、MVVとパーパスの意義と事例をご紹介しました。

「ブランドとして社会の中でどんな存在意義をもっているのか」を具体的に社内外に発信することで、経営層と現場スタッフの一体感が生まれると同時に、社外に対しても共感や愛着を持ってもらいやすくなります。


UXデザインの事例はこちらよりご覧いただけます。


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