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米国で好調な体験型「デパートメントストアー」(2021年度版)



米国では「アマゾンエフェクト」と呼ばれる小売業の淘汰が進み、2026年までに7万5000店が整理されるというレポートもあります。2020年、新型コロナの影響もあり、JCペニーやニーマンマーカスなどチャプター11(日本で言うと民事再生法)が適用され、米国の実店舗小売業は瀕死状態です。

 

そのような逆風の中で注目を集める新しい「デパートメントストアー」があります。D2C(自社WEBサイトからの直販事業を中心にブランドを営むDirect to Consumer)の人気ブランドを集めた新しい小売業態で、ニューヨークのマンハッタンチェルシーマーケットを含めた2店舗を展開する「Neighborhood Goods」です


「Neighborhood Goods」では、アパレル、ビューティー、ホームグッズ、ペット、フィットネスなど、40以上のD2Cブランドが揃っています。この新しい小売業態の特徴として、「ニューライフスタイル」を提案するD2Cブランドの商品を扱い、UXUIを考慮し、センスよく配置されています。毎日ポップアップイベントやコミュニティーイベントが行われ、実店舗ならではのライブ感があって飽きさせない仕組みも秀逸です。


さらに店内は「新商品のトライアル」「ブランドとのコミュニケーション」「地域のコミュニティーハブ」の場として位置付けられているため、店舗スタッフは商品を売ることよりも、そのブランドのよさを伝え消費者に喜んでもらう「ストーリーテラー」として専念できるため、従来の小売店舗で見られるような店舗スタッフから私たちが購入のプレッシャーを感じることは少ないようです。


「Neighborhood Goods」と並び評されるShowfields」は、ニューヨークのSOHOにD2C人気アイテムが揃う「デパートメントストアー」として話題となりましたが、2021年内に日本進出するといった発表もありました。


今後国内でも、このような体験型「デパートメントストアー」の取り組みは増えていくように思っています。購買型クラウドファウングのMakuakeでは、プロジェクト実施中の商品のショールームとして全国9店舗(1)で売り場が設けられており、実際に発売前の製品を体験することができます。


同じく、購買型クラウドファウンディングのCAMPFIREではパルコと共同運営として「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」として渋谷パルコにショールームを常設し、発売前製品のコンセプトモデルを体験できる場所の提供を行っています。


また、シリコンバレー発のRaaSで今までの小売店では体験できないライフスタイルから情報通信機器、ファッションまで幅広く最先端製品を体験できる「b8ta」は、都内に2店舗(2)あり、テスターと呼ばれる店舗スタッフとのフレンドリーなコミュニケーションや定期的に製品の入れ換えやイベントが開催されています。


新たなD2Cブランドの誕生とともに新しい「デパートメントストアー」が日本でも注目です。

デザインラボ株式会社では、地域企業の特徴のある製品やD2Cブランド、スタートアップの「ブランディング」「マーケティングデザイン」「デザイン制作」を支援しています。


Neighborhood Goods

Makuake 実店舗

BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE

b8ta



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