原価も工場もすべて見せる『透明なブランディング戦略 ー EVERLANE』





ミレニアルズに支持されるD2Cブランド「EVERLANE」   「EVERLANE(エバーレーン)」オンラインストアでファッションアイテムを販売するアメリカのD2C。オンランストアに主軸を置くことで、様々なコストを省くことができ、製品価格を抑えています。「Warby Parker(ワービーパーカー)」などオンラインストアのみでのブランディングを組み立てて、中間コストを抑えるブランドは増えてきていますが、「エバーレーン」の最大の強みは透明性です。彼らは販売アイテムのコストと工場をオンラインストア内のページで明示しています。

 2010年にサンフランシスコで創業した「エバーレーン」は、Tシャツ1型からスタートしました。靴は1年で3万足、Tシャツは月に100万枚販売、4年で成長率3倍を達成し、2015年で200型の商品を扱う企業に成長しました。PrivCo社によると、2013年の年商は12億、2014年は38億と推定されており(2018年は推定265億)、ミレニアルズ世代を始めとするコアなファン層を掴んでいます。

タイムレスな高品質ニューベーシックを低価格で提供

 エバーレーンは自社でデザイン企画を行い工場に直に注文をしているため中間コストをカット、バーニーズNY(2016年度当時)レベルの商品を低価格で提供できるEC版のSPAです。実店舗もなく(2017年12月に初の実店舗をマンハッタンのソーホーにオープンし、その後サンフランシスコ、ロサンゼルスに店舗を開設。2019年に4店舗目となるウィリアムズバーグ店を開店しています。)、Instagram、tumbler、Snapchatなどの様々なSNSを活用 し、Facebookのmessenger botもいち早く取り入れ、宣伝費をかけず顧客とコンタクトを取ることで、大幅なコストカットを実現しています。

 取り扱っているアイテムは、白、黒、ベージュ、カーキなどのニュートラルカラーのボタンダウンシャツや、Vネックセーター、トラウザーなどでユニセックスなカッティングの商品。イタリア製のレザーやカシミヤなど高品質の素材を使用した、いわゆるタイムレスな高品質ニューベーシック。実店舗を中心としたセレクトショップより遥かに安い価格で販売されています。

熱狂的ファンを創出する小ロット生産

 米国の工場をはじめ現在5カ国、14の工場と直接取り引きしておりシーズンごとのコレクション展開はありませんが、1品番自体は小ロットの新アイテムを年に数回リリースし、SNSによる