今回の21SSランウェイでは、屋外ステージと植物を取り入れたセットが使用され、孤立した時間を通して、自然への憧憬が表現されました。
南フランス出身のデザイナーサイモン・ポート・ジャックムスの「Jacquemus」はパリ郊外の小麦畑でショーを上演しました。長さ600メートルの木製のキャットウォークはフィールドを曲がりくねって作られていて、観客用の座席がいたるところに散らばっています。ジャックムスはより持続可能性を求め、メンズウェアとレディスウェアを1つのショーに統合し、派手なセットデザインを排除し、自然の中でショーを行いました。
フェリペ・オリヴェイラ・バティスタの「KENZO」はパリ郊外のバラ園で行われました。養蜂の写真からインスパイアされ、豊富なカラーのベールとフラワープリントを披露しました。インビテーションとともに蜂蜜が届きました。
ピエールパオロ・ピッチョーリ率いる「VALENTINO」はミラノの鋳物工場跡地でショーを開催しました。花と植物のアレンジメントは、ミラノを拠点に活躍する日本人のプラントアーティスト川本諭氏によるもの。建物の垂木から生茂る緑と流れるようなシルエットのドレスがロマンチックなムードを増長しました。
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