【事例紹介】北海道 畜産業を快適にする アニマルウェルフェアから生まれた新製品開発ストーリー
- 深沢 光

- 7月21日
- 読了時間: 3分
北海道石狩郡に本社を構えるファームエイジ様は、家畜用資材の開発・販売を通じて、畜産現場の課題解決に取り組む企業です。近年、世界的に注目される「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の考え方を軸に、畜産現場の快適性と生産性を両立する新商品の開発がスタートしました。
このプロジェクトにおいて、デザインラボは新規プロダクトの企画設計と開発支援を担当しました。
■ 北海道のフィールドから生まれた本質的なニーズ
プロジェクトの起点となったのは、ファームエイジ社内の「現場から商品をつくりたい」という強い想いでした。取締役を中心としたプロジェクトチームに、営業部や販促部門が加わり、道内の畜産農家へのリサーチを重ねました。
ヒアリングで明らかになったのは、牛や豚、羊などの家畜が寒暖差によってストレスを受け、免疫力や乳量に影響が出るという事実。それを解決するため、以下2つの製品開発がスタートしました。
■ 商品化された2つのウェルフェア製品
① ファームクール
夏の暑熱環境でも家畜が快適に過ごせるよう、接触冷感素材によるネックカバー型アイテムとして開発。保冷剤の入れ替えや洗浄も簡易で、畜産現場でも手間をかけずに使用可能です。👉 商品ページを見る
② ファームウォーマー
冬季の厳寒対策として、体温を吸収・放射して保温する光電子素材+強撥水で汚れもつきにくい国産布地を組み合わせた防寒カバー。獣医師や農家アンバサダーからの声を反映し、耐久性・フィット感・安全性をバランスよく設計しました。👉 商品ページを見る
■ デザイン×現場力で、畜産の新たな選択肢を
本プロジェクトでは、ファームエイジ様の持つ「現場密着力」と、デザインラボの「フィールドリサーチ・デザイン設計・ものづくり支援」のノウハウが融合しました。
イノベーションワークスペース「Miro」を使ったフィードバック共有
生地や素材の選定・国内縫製工場のマッチング
機能面・情緒面を両立した製品仕様
ユーザーヒアリングと改良の反復
こうして完成した「ファームクール」と「ファームウォーマー」は、定番商品として道内外で愛用される存在となっています。
■ アニマルウェルフェアの「当たり前」をつくる
これからの畜産には、効率や利益だけでなく、動物と人、地域が健やかに共生できる設計が求められます。今回のプロジェクトは、そうした未来への一歩となるものであり、デザインとフィールドの対話から生まれた一例です。
デザインラボは、これからも一次産業・地域企業の挑戦を、伴走型で支援してまいります。



