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最新サステナビリティレポート



今月の最新サスティナビリティーレポートでは、世界的なプラスチックの廃止傾向やグリーンウォッシングに対する規制強化、リゾートでのエコラグジュアリーなエコ体験について取り上げています。


「最新サスティナビリティー」 目次
・使い捨てプラスチックの段階的廃止
・グリーンウォッシング規制強化
・農業廃棄活用とコラボレーション
・エコツーリズムの盛り上がり

使い捨てプラスチックの段階的廃止

世界中で膨大に生産されたプラスチックにむけ、新たな規制や協定が生まれています。 Unilever、Nestléは、包装廃棄物の半数近くを占めている軟質プラスチック(ハサミで切れるプラスチック)のリサイクル処理施設の支援を強化するプロジェクトFlexible Plastic Packaging Initiativeを立ち上げました。

Flexible Plastic Packaging Initiative

https://flexiblepackaginginitiative.eu/ 米国カリフォルニアでは、使い捨てプラスチックの制限、2023年までに発泡スチロール容器の使用禁止、再利用に重点を置くことなど、マイクロプラスチック問題に取り組むための22項目に渡るロードマップを策定しました。

英国のスーパーマーケットTescoは使い捨てプラスチック(ビニール袋など)の代わりにビスコースを使ったウェットティッシュを販売しています。


グリーンウォッシング規制強化

サステナビリティを主張するブランドに対してグリーンウォッシング(環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるようなこと)の明確な定義を行い、規制を強化すべきだという圧力が高まっています。 EUでは上場企業に対してサステナビリティの情報を開示する法律を作成し、国際サステナビリティ基準審議会は1つに統一した国際的な基準策定を進めています。英国は、4月から1,300社の企業に対して気候関連の財務情報開示を義務化する方向です。

また、ニューヨーク州ではファッション企業に対して事業内容を評価し、サステナビリティの改善を促す法案が提出されました。

Sustainability and Social Accountability Act


農業廃棄活用とコラボレーション

このサステナブルな観点から、農業廃棄から作られたテキスタイルの大規模な生産が可能となり、新たなプロジェクトが立ち上がっています。 Fashion for Goodは英国フットウェアブランドVivobarefootやインドの企業Birla Celluloseと共同で、籾殻、ヘンプ、パイナップルの葉などを原料にした素材製作の技術的可能性を検討するUntapped Agricultural Waste Projectを設立しました。

Untapped Agricultural Waste Project

https://fashionforgood.com/our_news/the-next-generation-of-materials-from-waste/

米国の材料工学系企業Circular Systemsは、食べ残しや薬用作物から天然素材Agraloopを大規模生産し、ロンドン拠点の企業Ananas Anamはパイナップル農家から調達した廃棄用の葉を使ってPinatexを作っています。

Agraloop

Pinatex

エコツーリズムの盛り上がり

世界各地で観光業が回復し始める中、サステナブルな体験ができるエコツーリズムが増えています。 2023年にノルウェイでオープン予定のSvartは、世界初のエネルギー自給自足を唱う高級リゾートホテルです。円形建造物の屋上には太陽光発電のパネルを設置し、5年以内にカーボンニュートラルとゼロ・ウェイストの実現を目指すことを目標としています。 コスタリカでは、5月にBotánika Osa Peninsula, Curio Collection by Hiltonが南西部沿岸に新しくオープンし、環境に配慮した熱帯雨林体験”を提供しています。 Svart

Botánika Osa Peninsula, Curio Collection by Hilton


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