
現在、5大環流の中で回遊しているプラスチックごみは約50万トンと言われています。この問題に取り組んでいるのは、オランダの環境団体「The Ocean Cleanup」です。工学部学生のBoyan Slatが2013年に立ち上げた「The Ocean Cleanup」は、海中に係留した浮遊フィルターを使ってこれらのごみを回収するなど、海の漂流プラスチックごみを除去することを目指しています。
これは海洋廃棄物の問題を解決するだけでなく、高コストで、海洋生物を傷つける恐れもある引き網による清掃法に革新をもたらしました。
2019年にはは河川のごみ除去へと動き出しました「Interceptor™」と呼ばれる河川用のプラスチックごみ回収船により、環境に優しく100%太陽電池で稼働しているため、騒音や排気ガスを出さずに作業ができます。
1日あたり50,000kgから条件が整えば100,000kgのプラスチックごみが回収可能だそうで、インドネシア・ジャカルタとマレーシア・クランでは稼働をスタート。ベトナム・メコンデルタのカントーやドミニカ・サントドミンゴにも設置予定。そのほか、タイ・バンコクやアメリカ・ロサンゼルスでも展開する予定だそうです。
The Ocean Cleanup
https://wired.jp/2019/11/11/ocean-cleanup-interceptor/