
こんにちは。デザインラボの深沢です。
本ブログでは、2022年秋冬の企画や仕入れに向けて2022/23秋冬ウィメンズファッション・ビューティー流行色の傾向をまとめています。
不透明な景気マインド反映した通年使える中間色と仮想世界のインパクト溢れるハイパーブライトをバランスよくミックスしたトレンドカラーが特徴となっています。
▼22秋冬ウィメンズファッショントレンドカラー
・ダークオーク
・ストログリーン
・アースカラー
・ハニカム
・ラズリブルー
・デジタルラベンダー
・ニュートラルズ
・ハイパーピンク
・オータムオレンジ
・バター
・ブラッドストーン
ダークオーク
クラシックなカラーを一新する中で、秋冬はダークオークがブラックの新鮮な代替として注目されています。
フットウェアやアクセサリーからアパレルへと拡大しているこのダークオークは、万能な中間色として露出が高まります。テーラードスーツスタイルでは、1990年代ミニマリズムを反映し、快適なニットウェアがベーシックラインに加わります。

アストログリーン
グリーンのトレンドが継続、ソフトグリーンが秋冬、ジュエリーにインスパイアされた豪華な色調に進化しています。
Bottega Greenのように、バーチャルとリアルの両方で映えるアイキャッチなカラーに関心が高まります。アストログリーンが存在感のあるアイテムで用いられ、豪華な見た目を生み出します。 パームリーフグリーンは、プレッピーやヴィンテージ風スポーツウェアにインスパイアされたスウェットシャツといったよりカジュアルなアプローチを提供します。

アースカラー
サステナビリティ、グレートアウトドア、ウェルビーイングなど消費者の関心が高まる中、アースカラーが、冬の定番アイテムに不可欠な基本カラーとなりつつあります。
モス、オリーブオイル、コッパーなど今季のキーカラーがこのカラーパレットを形成し、ニットセーター、ジャケット、コートを彩ります。また、自然界のパターンを模した極端な質感のニットウェアがラギッドなオーガニック感でアクセントとなります。

ハニカム
楽観的なムードやノスタルジックなデザインへの注目から、この暖かみのあるイエローが万能なカラーとして幅広いグループやスタイルで見受けられます。
控えめでトーンダウンしたセーターからゴールドのような眩い光沢のある仕上げまで、幅広い層にアピールします。

ラズリブルー
この深いブルーの色調が目新しさと親しみやすさの完璧な調和を提供し、タイムレスなクラシックにラグジュアリーな魅力を与えます。
今季のキーカラーのひとつであるラズリブルーは、プレミアムなウィメンズウェアにおいて特に重要となります。

デジタルラベンダー
デジタルラベンダーが希望を喚起し、デジタル世界への高まる関心を反映した新鮮で若々しいカラーとして登場しています。
フリース、リブニット、ベルベットなど、このカラーのバーチャルな逃避ムードを強める厚手の質感豊かな素材に使用した冬らしいカラーとして効果的です。

ニュートラルズ
ステイホームスタイルを十分堪能した消費者たちはスマートなルックに惹かれるようになり、この心地よいカラーパレットがツーマイルウェア以外にも拡大し始めています。
様々な環境に対応できる多機能なアイテムに強い関心を持つようになり、中間色の心地よさと上品さをバランスよく融合したきれいめなデザイン傾向がより強まります。冬はワイルドマッシュルームやバタースコッチなど少しダークな色味を重視。

ハイパーピンク
デジタル領域で目立つキャッチーな色味の人気が高まるのに合わせて、このハイパーブライトカラーが幅広いカテゴリーで露出を高めます。ドーパミンを誘発するトレンドに合わせて、 パンデミックが収束しつつある世界では鮮やかなピンクの色調が勢力を拡大しています。
冬のベーシックでは、少し暗めのオーキッドフラワーがより商業的な選択肢となります。

オータムオレンジ
マンゴーやビーコンオレンジの夏の色調から進化し、秋はトーンダウンした少しダークな色調を帯びます。
レトロとバーチャルな背反する2つの表情を併せ持つミッドトーン、オータムオレンジが秋冬のカラーパレットに新鮮なタッチを添えます。ジンジャービスケットがその暖かな色味で今季のキーとなる一方、オレンジオキサイドはアイテムの寿命を春まで延ばす少し明るめの色調。アバンギャルドな配色として、ニットトップスなどワードローブベーシックでコンサバな消費者向けにこの色味を投入。

バター
2022年春夏キーカラーであるバターのその穏やか且つ癒しを与える特性が、引き続き消費者の心を掴みます。
パステルが様々な市場で人気となる中で、バターがコンフォートカテゴリーからスマートなカテゴリーにも拡大し、カラースーツやモダンオケージョンセットに用いられます。通年カラーであるこの色味をオーバーコートのフリースやケーブルニットセーターなど厚手素材に使用し、冬らしいパステルカラーに一新。

ブラッドストーン
大胆なハイパーブライトの代わりとなる深いレッドの色調がそのタイムレスなルックと内包したエネルギーでコンサバティブな消費者に訴求します。
景気に慎重なマインドが依然残る中で、クラシックなカラーへのシフトを受けてブラッドストーンが台頭し、レッドの鮮やかな色味や原色の色調に取って代わります。ビーガンレザー、コーデュロイ、リブニットが冬のクラシックアイテムに更なる深みを追加し、最適なカラーとなります。

参照:WGSN