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2022年デザイン環境の変化



2022年がはじまりましたが、デザイン環境も時代と共に変化し、プロダクトデザインのイメージを製品化にしたり、グラフィックデザイン、ウェブデザインなど絵を描くことから、デザイン的な考え方が重視されているように考えます。

今回は、2022年にデザインの役割とそれを取り巻く環境の変化についての予測をまとめてみました。


「体験」がより重要になる

これからは見た目のデザイン性に加えて、ユーザーが実際にサービスを受けたり、商品を利用する際に感じる「体験」が重視されます。実際にB2B企業でもデザインによるエンドユーザーの体験の重要性を認識し、社内プロセスへの採用などのアクションが取られています。


企業評価にもデザイン力

現在のVUCAといわれる不透明な時代を進むには、連続的なイノベーションが必要となり、イノベーションを作り出すためには、デザイン的考え方や、デザイン力が非常な要素となります。スタートアップの将来的価値を判断するとき、デザイン力が重要視されていますが、スタートアップに限らず企業においてもさらに浸透していくと考えています。


境界線があいまいになる

デザイン業界は、専門性を求められるため分野が細分化され、都度専門の人材を投入する必要がありましたが、現在の経営環境では出来ない企業も多く、必然的にデザイナーの専門性があいまいになり、さらに役割が多くなっています。


データを理解し活用

インターネット環境の成熟に伴い、デザイナーの感覚やデザイン理論だけを拠り所としたヒット製品やサービスは生まれにくくなっています。正しいデザインかの判断をデータを分析しながらデザインの改善を行うことが重要です。利用するユーザーの「体験」を目的としたデザインにおいてはデータが不可欠となります。


行動心理学の知識

デザインがユーザー中心の「体験」を重視する傾向においては、心理学や人間工学、人類学など知識が有益となります。これは人間をより理解する事で、より最適なデザインを作り出す事が可能になります。


マーケティングはデザインのプロセス

新製品を作り上げてからPRやマーケティングを考えていた企業も、これからは新製品をデザインする時からどのようにプロモーションされ、ユーザーに届けられるかを意識する必要が高まります。デザインをするときから、どのような方法で世の中に広げて行くかを意識する事が重要です。


イノベーター向けデザインとユニバーサルなデザイン

イノベータ向けのごく少数にしか使用されない製品やサービスのデザインと世界中誰でもどの年代でも安心して使用できるユニバーサルなデザインとでは、必要とされる内容も知識も大きく異なります。この両者の距離は今後さらに離れていくと予想しています。



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