デザインの現場では多くの正解があり、それ以上に間違いも多くあることから、デザインはむずかしいと感じられる方もおられると思います。実際にクリエイティブなデザイン制作はとても多くの情報と工数が求められる作業です。
今回は、デザイナーではない人のためのグラフィックデザイン制作をする場合の基本的なルールをご紹介します。
フォーカル・ポイントの決定
フォーカルポイントとは「目を引く」といった意味になりますが、デザインにける「フォーカル・ポイント」は、イメージ写真や、グラフィック、見出しタイトル、テキスト文章などさまざまな要素があります。
通常作成するデザインのフォーカル・ポイントは、もっとも強いヴィジュアルイメージを選ぶ傾向があります。このポイントにユーザーの注目を集めるには、サイズや形、方向、配置、色、テクスチャを調整する必要があります。
デザインの流れ
フォーカル・ポイントを決めたら、次は残りのレイアウトに効率よく目線を誘導するために「階層」を整理します。これによって、読み手がどこから読みはじめるべきか、またどのように残りのコンテンツを読み進めるべきかを示すすことができます。具体的には反復・分割・余白を表現したデザインで「階層」と「流れ」が作れます。
デザインのバランス
左右対照のシンメトリーなデザインは、バランスを整えます。
人間は、均等の取れたデザインを魅力的に美しく感じる傾向があります。例えばグリッドラインを使用することで、デザインを左右対称に整えることが出来ます。
タイポグラフィの選択
調和の取れたタイポグラフィの組み合わせには、文字の基礎を知り、試行錯誤を重ね、個人的な直感を取り入れるといった積み重ねにより正しい選択に至ります。英字ではサンセリフ体、セリフ体、日本語ではゴシック体、明朝体が組み合わせの基本となります
わかりやすいテキスト
わかりやすいテキストはデザインの中でも重要な要素です。フォントサイズ、 色使いとコントラスト、スタイルによりテキストを視覚的に理解しやすくさせます。
メッセージとビジュアルの整合性
ユーザーにより伝えるためには、デザイン性が優れている一方、メッセージ性も伝える両方のバランスが必要となります。
選択したモチーフやフォントが、デザインの意図と合致し、間違ったメッセージを伝えていないか確認が必要です。
配色の調和
色には、感情や、心理的、文化的など、潜在的に重要な意味合いを持っています。また色は、デザイン全体の雰囲気を描くこともできます。たとえば、黒と金色のエレガントで洗練された配色などが挙げられます。また、一度に大量の色を使うのは避けたほうが良いです。
依頼内容との整合性
誰に対して、どのような方法で、どのようなメッセージを届け、どのような結果を達成したいのかなど、クライアントの要望をまとめたブリーフを作成し、デザイン制作を始めることは良い評価を得られやすいだけではなく、時間の節約にもなります。
高画質な写真と形式の理解
せっかくの制作したデザインも、使用している写真の画像がぼやけていたり、ファイル形式が違ってしまった場合、台無しになってしまします。プリント印刷やウェブデザインなど異なるプロジェクトごとに、適切な解像度とファイル形式を、きちんと理解しておくことが大切となります。
デザイン要素を日常や仕事に少し取り入れていただくことで、問題解決や日々の彩りにつながることになればと思っています。
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